2000万円は昨年話題になった老後2000万円を皮切りに話題になった金額ではないでしょうか。
老後2000万円はあくまで平均的な日本人の老後のために必要な貯蓄です。
家賃が高い東京に住んでいたり、国民年金にしか加入していない場合は当然さらに必要になります。
貯金2000万円を達成したからといって安心できません。
そのまま銀行の普通預金口座にしておくのは勿体ないなと思う水準の金額だと思います。
本日は貯金2000万円があったら、どういった運用が出来るのかという点について、
一般的に考えられがちな選択肢である定期預金や投資信託を検討しながら、
模索していきたいと思います。
良い投資先がないか早く知りたいという方は以下管理人がおすすめしているランキングもご覧いただければと思います。
貯金が2000万円あったら定期預金は勿体ない!!
まず多くの方が預け入れる先として定期預金があるのではないでしょうか。
確かに普通預金の預金金利は0.01%であるのに対して、
定期預金では大手メガバンクで0.1%、ネット銀行では0.3%の金利がつくものもあります。
日本銀行の超大規模緩和の影響もあっていずれにせよ『ほぼ』0%に代わりないですよね。
2000万円を普通預金にいれていては年間2000円ですが0.3%で運用できたら6万円ですからね。
少しは足しになりますが、全く2000万円を活かせていませんね。
そもそも現在の日本においてもインフレ率は1%程度はあるので、0.3%しか増えなければ
実質的な金利は定期金利0.3% - インフレ率1% = ▲0.7%となり、実質的には資産が減っていってしまっています。
定期預金に預けるということは、資産を現象させることを意味しているのです。
定期預金の重大なデメリット
金利が低いこともさることながら、私は定期預金に預け入れるくらいなら、
まだ普通預金の方がましであると考えています。
定期預金は決められた年数資金を自由に引き出すことが出来ない、
つまり資金が拘束されるという重大なデメリットを蒙ります。
なので他に儲かりそうな有力な投資先を見つけたとしても、
投資をすることが出来ないという機会損失をこうむることになるのです。
例えば年率10%のリターンが見込める投資先があったとして、
投資を行いたくても定期預金に入れている為、投資が出来なかった場合、
機会損失つまり逸失利益は10%-0.3%=9.7%となります。
普通預金んい入れていれば、即座に投資に回すことができるので、
少しばかりの利息の為に定期預金には資金を投じないほうが良いでしょう。
コラム 2000万円以上貯金がある人の割合って??
そもそも2000万円の貯金がある人は日本でどれくらいいるの?
ということですが、以下の総務省の家計調査をご覧ください。
2000万円以上の貯金がある世帯は実に全世帯の30%以上いることが分かります。
若い世代の方からしたら結構意外な数値なのではないでしょうか。
周りにあまりいないかと思いますが、殆どは高齢者家庭によって占められています。
更に注目すべきは中央値1074万円と平均値1812万円の違いです。
中央値というのは丁度真ん中の人の金額で、平均値は全体を足し合わせて世帯数で割った数値です。
わかりやすいテストの例で説明すると、あるテストでA君~E君が以下の点数でした。
A:100点
B:90点
C:50点
D:40点
E:40点
平均点は(100+90+50+40+40)÷5 = 64点
ですが中央値は5人のうち真ん中のC君の50点となります。
とびぬけて高い人や低い人がいると、平均値と中央値の乖離幅は大きくなる傾向にあります。
今回、中央値に対して平均値が大幅に高かったことから、とんでもないお金持ちが、
全体の平均値をぐっと引き上げているということが出来ます。
孫正義氏や柳井正氏のように2何兆円以上の規模で資産も持ってらっしゃる方もいらっしゃいますからね。
2兆円あれば平均の1812万円の1万倍以上ありますから、大幅に引き上げているのです。
貯金2000万円を投資信託で運用するべきかを検討する
それでは次に皆さんが投資先として真っ先に考えられるであとう、
投資信託について見ていきましょう。
一言に投資信託とっても、アクティブ型の投資信託とパッシブ型の投資信託があります。
パッシブ型は日経平均やTOPIXなどの指数に連動することを目標とする投資信託で、
アクティブ型は指数に対してプラスの成績を収めることを目標とする投資信託です。
アクティブ型投資信託は投資先として除外すべき理由
日本は売れ筋の投資信託は銀行や証券会社の窓口の積極的な営業により、
ほぼすべてアクティブ型の投資信託なのですが、
アクティイブ型投資信託は手数料が高いにも関わらず、リターン低く手数料加味後の、
平均成績はマイナスになってしまっているので全くおすすめすることが出来ません。
以下をご覧頂きたいのですが、年間発生する信託手数料が高くなれば高くなるほど、
成績のブレは大きくなり、平均リターンが低くなってしまっているのが読み取れます。
日本のアクティブ型投資信託投資すれば投資するだけ資産を減らす可能性があるので、
投資を行うのは避けたほうが良いでしょう。
詳しくは以下に纏めていますので参考にしてみて下さい!
☞ 投資信託はアクティブ型とパッシブ型のどちらが儲けることができるのか??
パッシブ型投資信託やETFは投資するに値する
一方、日本の株式市場はバブル崩壊後からの30年間は沈んでおりますが、
米国の株式市場は1870年以降10年単位でみると一貫して価格を上伸してきております。
150年程度にわたって年平均6%程度の利回りを継続して出し続けているのです。
バフェットも個人投資家に対して、アクティブ型の投資信託への投資に警鐘を鳴らしており、
投資を行うのであれば指数連動型の投資信託への投資を推奨しているのです。
また指数連動型であればパッシブ型の投資信託の他にETFという選択肢もあります。
ETFというのはExchange Traded Fundつまり上場投資信託の意味で。
ETFが上場している市場が開場している時に、いつでも取引が出来て、
尚且つ連動率が高く手数料が低いものも、バンガード社組成のETFを始めとして存在しています。
バンガード社は各市場平均を分類して、だれもが投資したい市場のインデックスに連動できるように、
様々なETFを組成しています。
以下は有名なものを図解したものとなりますので参考にしてみて下さい。
貯金が2000万円あるからこそできる魅力的なオルタナティブ投資という選択
パッシブ型の投資信託やETF
というのは一つ有力な投資先になるのですが、折角2000万円の投資資金があるのであれば、
資金があることの利点を活かすのが重要となります。
普通の伝統的株式投資で一番おすすめできるのは指数へ連動するパッシブ型の投資信託・ETFなのですが、
指数よりも更に高い利益を出しているのが、PEファンドやヘッジファンドといったオルタナティブ投資なのです。
ハーバード大学やイェール大学はオルタナティブ投資を投資ポートフォリオに7割近く取り入れて、
20年平均で10%以上の市場平均を大きく上回る投資実績を挙げております。
PEファンドやヘッジファンドは最低投資金額が1000万円以上という制限がありますが、
高い実績を残しておりますので、2000万円保有されていたら、半分は伝統的投資に、
半分はオルタナティブ投資を行いバランスよく尚且つ高いリターンを狙うことが出来るのです。
以下に2000万円をハーバード大学基金のportfolioを疑似的に組成させる方法について、
説明しておりますので参考にしてみて下さい!