私はオルタナティブ投資の中でも特にヘッジファンドとPEファンドに重点的に投資を行っています。
本日は安定して10%程度の利回りを長期的に挙げているBMキャピタルについて取り上げて行きたいと思います。
実際私自身投資を行っていますが、安定的に資産を増やすことが出来ており一番お気に入りの投資先となっています。
BMキャピタルは下落に強いヘッジファンドとして徐々に有名になってきております。
2018年の大きな下落相場や2020年のコロナショックでも基準価格が下落しなかったことで評判が更に高まっていますので、
今回はBMキャピタルの成績や運用手法についてお伝えしていきたいと思います。
気になる運用成績・利回り!コロナショックでも無傷の下落耐性の高さが魅力!
重要な運用成績からお話します。
私は2014年から運用を任せておりますが送付されてくる運用レポート上、マイナスの成績となったことはありません。
なんといっても、2016年や2018年といったTOPIXが沈んでいる年でもしっかりとプラスのリターンを叩き出しています。
そして、直近2020年2月〜3月のコロナショックでTOPIXや日経平均は年初から30%下落しています。
しかし、BMキャピタルは同期間殆ど下落せず無傷で乗り切っています。
またBMキャピタルは投資家に向けて四半期ベースで運用報告書を出しています。
私が投資して以来四半期ベースでは若干のマイナスを出したことはります。
しかし、二回連続つまり半年ベースでみた時にマイナスとなることはありませんでした。
後に紹介するファンドマネージャーの手腕は間違いなく一流といえます。
つまり半期ベースでマイナスの成績をだしたことがなく、もちろん毎年プラスの成績を出しているのです。
海外の著名なファンドなどでは派手な50%のような運用成績を喧伝しているファンドが見られますが、
このようなファンドは調子がわるいと▲50%のような非常に価格変動の大きな動きをする傾向にあります。
価格変動が大きい資産に投資をおこなっていたり、レバレッジを掛けて運用を行っていることが原因です。
一方BMキャピタルは後で解説しますが堅実な歴史的に確立されたバリュー株投資をおこなっています。
価格下落リスクが著しく低い銘柄をノーレバレッジで行っています。
マイナスの運用成績を出す可能性が非常に少ないのです。
また、ファンドマネージャーの判断で相場下落可能性が高い場合は現金比率を高めたり、
場合によっては空売りを行い収益化を狙います。
今回のコロナショックはまさに危機発生を事前に察知し現金比率を高めて、空売りを実施したころが奏功しています。
資産形成を行うにあたっては大きなマイナスを出さないということが最も重要な要素となります。
長期的に資産を形成していきたい方にとっては非常に魅力的な投資先であるということが出来ます。
また守りの側面だけではなく、TOPIXが堅調な時はTOPIXよりも高いリターンを上げています。
攻守兼ね備えたファンドとなっており巷に溢れる成績不振のアクティブ型の投資信託とは全く異なっています。
更にBMキャピタルの特徴として価格のブレ幅が小さいことが挙げられます。
価格のブレ幅の指標である標準偏差は2013年1月から3.23%と日経平均の4.65%を優位に上回っています。
つまり以下のAのような値動きをするファンドであるということが出来ます。
同じリターンを達成していたとしても、ファンドBであればひやひやしますよね。
投資の世界ではこの値動きの度合いのことをリスクと呼んでいます。
BMキャピタルはリスクが少なく、元本が守られる可能性が高く、安定して10%の運用成績が見込める長期投資に適した投資先であるということが出来るでしょう。
ファンドマネージャーは東大卒の外資系金融出身者
ヘッジファンドにおいて最も重要なのはファンドを運用するファンドマネージャーの手腕です。
BMキャピタルのファンドマネージャーは東京大学を卒業後、外資系の金融機関であるバークレイズキャピタルで経験を積んでいます。
金融先進国の英国の一流銀行に入れている時点で東大生の中でもトップ層であることがわかります。
彼は大学時代から事業を立ち上げて得た資金を元に運用を開始しています。
当時リーマンショックもプラスで乗り切り、在学時代から評判を集めていました。
つまり、個人の運用も含めると12年間という経歴となり十分な実績であるといえるでしょう。
また、彼は社会活動も行なっており、東京大学基金に寄付を行い栄誉会員として東大からも表彰されています。
どのような方なのかは実際に問い合わせを行って詳しく聞いてみるとよいでしょう!
BMキャピタルの運用手法
BMキャピタルの運用手法についてお伝えしていきたいと思います。
なぜ、下落耐性が高い運用を継続できているのかが理解いただける内容かと思います。
基本は伝統的な本格派のバリュー株投資
BMキャピタルの運用手法は長期的な資産形成に適した日本株のバリュー株投資戦略です。
私はBMキャピタルから送られてくる四半期報告書を詳しく分析しておりますので、
四半期報告書から読み解いたBMキャピタルの投資手法と哲学について説明していきたいと思います。
大きな利益を追求して逆に大きく資産を減らすことを回避するために、
米国S&Pの長期平均利回り5%を上回る5%~10%の投資家ベースでの運用収益を目標として運用を行っております。
一般的なバリュー株というと低PERや低PBRの銘柄に投資するのが一般的で、
実際にバリュー株として売り出している投資信託は低PERや低PBRの銘柄を組み入れたに過ぎないファンドで、
バリュー株投資を名乗っています。
しかし、本物のバリュー株投資というのは『バリュー投資の父』『ウォールストリートの最長老』と呼ばれる、
ベンジャミン・グレアム氏によって開発されたもので、
財務諸表を確りと精査した上で十分な安全域を有している銘柄に投資を行うという手法を指します。
グレアムはあの最も偉大な投資家ウォーレン・バフェットをコロンビア大学の生徒として教えており、
唯一バフェットに最高評価のA+を与えたという逸話ものこっておりますし、
バフェット自身もグレアムを強固な投資理論を持った人物として師として仰いでいました。
グレアムとバフェットが好きな人物にミスターマーケットについて説明していきたいと思います。
ミスターマーケットというのは架空の人物です。
ミスターマーケットは市場価格そのもの、つまり株価を擬人化したものです。
グレアムはある企業の株式を購入するときに共同購入者としてミスターマーケットがいると考えます。
彼は毎日購入した株価の現在価値の自分の考え(=株価)を毎日教えてくれて、その価格で自分の持ち分を買ってもいいというし売ってもいいと言ってくると例えています。
非常に世話しなく教えてくるので、時には自分の判断を過ちそうに仄めかしてくると面白い例えをしています。
ミスターマーケットは適正価格に対して時には著しく高い価格を提示してくるし、低い価格を提示してくるというのです。
つまり株価というのは短期的には適正価格から著しく乖離した価格で取引される可能性があると暗に伝えているのです。
近視眼的にはミスターマーケットはご乱心されることもありますが、
長期的には適正価格に収斂するという考えをグレアムもバフェットも持っている為、
著しく安い価格で短期的に取引されている株価を購入し、
適正価格となったときに売却して大きな利益を取ろうとしているのです。
BMキャピタルではベンジャミン・グレアムが提唱するよりも厳しい基準で、
これ以上価格が下がりにくい銘柄を探し当てて投資を行います。
簡単に説明しますと、企業が保有するネット現金同等物の価格が株式価値を上回るものを主な投資の対象としています。
ネット現金性資産 > 時価総額
ネット現金性資産というのは現金や売掛金・受取手形などの営業債権、
保有する有価証券といった現金化が可能な資産から全ての負債を引いたネットの現金性の資産です。
分かり易く言うと、現金1億円、1億円の物件、2000万円の車を保有している
富裕層のAさんがローン7000万円を抱えていた場合、
ネット現金性資産とは現金1億円ーローン7000万円=3000万円となります。
このネット現金性資産が時価総額を上回っている場合に購入対象にするという戦略です。
時価総額というのは株価×発行済株式数のことで、
つまり企業を買うのにいくら必要かという企業のお値段(時価)ということになります。
この基準は非常に厳しいものです。
他に保有している土地や建物や商品を一切度外視、更に今後あげる収益についても一切度外視して、
保守的なネット現金性資産のみで企業の価値である時価総額を上回っている銘柄ということになります。
この銘柄の指し示すことは、今現在会社を解散して清算した場合に、
確実に保有している株式価値異常の清算配当金を受け取ることが出来るのです。
現在1株あたり1万円有している企業を8000円で購入しているのですから、バーゲンセールそのものですよね。
👉ベンジャミン・グレアム流の本格的バリュー株投資~ネットネット株とは?~
BMキャピタルはこのような異常な割安水準で取引されている銘柄を選定し、
更に安定した事業を有して利益を上げているか、
効率よく利益を稼げているかを総合的に勘案した上で投資銘柄を選定しているのです。
更に投資を行った後も積極的に経営陣に株価上昇策である増配や自社株買を進めて、
能動的に株価を引き上げるアクティビスト的な動きもしっかりしているのです。
👉『物言う株主』としてのアクティビスト型ヘッジファンドとバリュー株投資の相性
相場環境に合わせた機動的なオペレーション
ファンドマネージャーの手腕と嗅覚によって相場環境に適したポートフォリオに機動的に変換します。
特に今回の2020年のコロナショックの時には顕著に彼の手腕が発揮されました。
相場の危険を察知して現金比率を高めた上で、暴落直前のほぼ最高値で空売りを仕掛けていました。
結果として市場平均が30%下落する中において、まさかのプラスのリターンを叩き出しています。
ヘッジファンドという形態について
皆さんが投資を行う際に最も身近な投資先として投資信託があると思います。
投資信託は第一種/第二種金融商品取引業や投資助言・運用業者としての登録を行ったファンドで、
大々的に宣伝を行うことが出来ます。
皆さんがTVや雑誌や金融機関の窓口でよく目にするのは、投資信託が公募ファンドであることが要因なのです。
しかし公募ファンドにはデメリットもあり、金融庁の監督下にあり運用や運営形態について様々な規制があり、
ファンドマネージャーが自由に辣腕を振るうことが出来ないという欠点もあるのです。
そして公募ファンドではない形式をとっているのが私募ファンドなのですが、
BMキャピタルは合同会社の形式をとった私募ファンドとなっております。
合同会社と聞くと聞きなれない気もしますが欧米諸国では一般的な形態で、
会社の後ろにLLC(Limited Liability Company)と書いてある企業が合同会社なのですが、
世界最大のウォルマートを始めとして株式会社と同レベルまで浸透してきている一般的な会社形態です。
日本でも有名なところで言えば、西友や日本ケロッグ、アマゾンジャパン等も合同会社の形態で営業を行っております。
合同会社という形式をとることによりBMキャピタルは公に募集できるというメリットを放棄し、
金融庁からの規制に縛られることなく自由で柔軟な運用を行い、
投資家の利益を最大化のための運用を実践していくことが出来るのです。
運用成績を確りと挙げていれば、自然と噂が噂を呼び投資家は集まってきます。
運用成績が公募の役割を果たすと考えれば、
表面的なメリットを捨てて本質に集中する姿勢は称賛に値すべきものだといえます。
👉日本のオルタティブ投資先(ヘッジファンドなど)おすすめランキングBEST3を紹介
出資方法
魅力的なBMキャピタルですが、投資信託のように公募ではない為、銀行の窓口や証券界者で購入することはできません。
自分で問い合わせを行い、実際にファンドの方の話を聞いた上で投資判断を行う必要があります。
私は、この直接会って説明を受けるというプロセスは自分の大切な資産を、
預け入れるという観点において非常に重要なものとなります。
目論見書や投資信託の中身を理解していないで販売を行っている銀行の窓口のススメにしたがって、
自分の大切な資金を投資信託に預け入れる方がよほど危険であると考えます。
実際に自分で問い合わせて営業の方と会い、運用成績、ファンドマネージャーがどんな人なのか、
過去投資実績はどのようなものがあるのかを聞いてみると良いでしょう。
最低投資額は1000万円ということになっておりますが、
実際は運用成績に満足した場合に増資をすることを前提にそれ以下の金額で投資を受け入れることもあるみたいなので、
最低出資金についても相談してみても良いでしょう。
営業員の森山氏ってどんな人?
ファンドに問い合わせを行って対面で話をする時にファンドの人と話すことになります。
BMキャピタルの面談を主に行っているのが森山氏で筆者も面談しました。
森山氏は日本ユニコム等の金融機関で20年以上にわたって活躍した実績があります。
BMキャピタル立ち上げ期から営業員として活躍しているそうで、不明点にもわかりやすく回答してくれました。
非常に誠実な印象のある方で信頼できるなと感じました。
出資額や、今までの運用実績など、詳しく知りたい点について詳しく聞いてみると良いでしょう!
まとめ
今回特集したBMキャピタルのポイントは以下となります。
【BMキャピタルのまとめ】
- 運用成績は過去5年間常にTOPIXを大幅に上回っている
- 半年ベースでマイナスの成績となったことがない
- リーマンショックも乗り切る安定性
- 2018年はTOPIXが20%近いマイナスとなるなか、5%を上回る成績
- 運用手法はアクティビスト型バリュー株投資
- プライベートファンドとしては閾値が低い最低出資金