オルタナティブ投資の種類とメリット・デメリットをわかりやすく紐解く

筆者はオルタナティブ投資を専門にしており、ヘッジファンド、PEファンド、海外不動産を主な対象にしています。

そもそも「オルタナティブ投資」は聞き慣れない言葉かもしれません。

 

そこで、今回はそもそもオルタナティブ投資とは何なのか?

何故注目されているのかという点をメリットとデメリットを含めて詳しく解説していきたいと思います。

 

オルタナティブ投資とは

オルタナティブというのは大学受験で習った英単語「alternative」ですか、意味は「代替的な」となります。

つまりオルタナティブ投資を日本語に直訳すると「代替的な投資」となるのですが、何の代替なのでしょうか。

 

資本主義が始ってから、資本主義社会では株式と債権が主な投資先として選好されてきました。

このような伝統的な資産の代替的な投資先として近年注目されているのがオルタナティブ投資なのです。

 

→ オルタナティブ投資が注目される背景を徹底解説

 

 

オルタナティブ投資の種類

ではオルタナティブ投資にはどのような種類のものがあるのでしょうか。

オルタナティブ投資の大分類

オルタナティブ投資は以下の二種類に大別されます。

①伝統的な資産である株や債権とは違う投資商品の種類と、

②投資手法の拡大によって分類することが出来ます。

 

①は単純に株や債権という伝統的な投資商品ではなく別の資産に投資するという方法で分かりやすいです。

一方、②は株式や債権に投資をしても市場平均に連動しない動きをする株に投資したり、

売から入る空売り、金融派生商品といわれるデリバティブを駆使して市場平均とは異なる動きを追求する方法や、

そもそも上場していない投資先に投資を行う手法をさします。

 

それでは代表的なオルタナティブ投資先についてみていきましょう。

 

分類①-1:不動産投資

意外に思われるかもしれませんが、不動産もオルタナティブ投資に分類されます。

以下に日本の不動産価格の前年比上昇率を見ていただけると株式市場と異なる動きをしていることが分かります。

 

平成のバブル崩壊までの間は一貫して前年比でプラスの上昇し続けています。

この間株式市場は大枠では大きく上昇していますが、何度も浮む局面もありました。

株式市場が下落する局面であっても上昇し続けるという観点から、

オルタナティブ投資の特徴を兼ね備えているということが出来るでしょう。

 

新興国不動産の魅力-株式と相関性の低い値動きと非常に高いリターン-

 

 

現在の日本の不動産市場は殆ど株式市場と同じ値動きとなっており、

更に人口減少・下落基調の賃金の影響で不動産価格は上昇する地あいとなっておりません。

 

→ 国内不動産と海外不動産どちらが、おすすめできるのか~オルタナティブ投資の観点~
→ J-REIT(リート)や米国リートよりおすすめできる海外不動産投資を紹介

 

昔の高度経済成長期のような人口増加・所得上昇により実需により、

株式市場に御構い無しで上昇し続ける海外不動産にこそオルタナティブ投資としての

海外不動産の真価があります。

 

海外不動産を2021年に購入するとしたらどこが結局おすすめなのか?キャピタルゲインを狙うのであれば今後の経済成長確実な新興国不動産1本

 

分類①-2:商品投資

次に同じく分類①に属する商品投資ですが、原油、金、穀物に投資をする手法です。

これらの商品は様々な要素によって変動していくので、株式市場と異なる動きをします。

 

例えば、金を例にとると地政学リスクが顕在化すると株式市場は下落しますが、逆に金の価格は値上がりします。

また原油に関して言えば、大規模な油田で爆発等が起これば原油価格は供給懸念から価格が上昇しますし、

米国の冬の気温によってもヒーター需要によって価格が上下します。

 

私は英国で原油先物トレードを行う会社でリスク管理を行った経験がありますが、毎日様々な要因で価格が変動しあまりにも予測が難しいことを実感しました。

私はオルタナティブ投資を実践してますが、この時の経験から商品投資は一部金を長期保有するだけに留めています。

 

→  著名PEファンドが手掛けるメザニン債・不良債権・仕組み債・MLP・CLOファンドの概要をわかりやすく解説!
→  高い利回りで大注目MLPとは??2020年の今後の見通しと共にわかりやすく解説!
→  S&P MLP指数へ連動を目指すMLP投資信託・インデックスファンドMLPを徹底分析
→  評判の米国エネルギーMLPオープン(愛称:エネルギー・ラッシュ)を徹底評価-

 

分類②-1:ヘッジファンド

ヘッジファンんどは一番有名なオルタナティブ投資先ではないでしょうか。

 

ヘッジファンドは株式投資を中心を行うファンドが多いですが、市場平均に連動しない中小小型株の保有や、

売から入る空売りオプションやCDSといったある事象が発生した時に、

収益が発生する金融派生商品を組み合わせて市場平均と異なる動きを追求します。

 

ヘッジファンドの比較的底堅い動き

 

 

 

市場下落時には下落を抑えられるという観点から資産ポートフォリオの安定性に有効な投資先となります。

→ 1億円を資産運用で安全・安定的に増やすなら投資信託?不動産投資?金投資?ヘッジファンド?それとも・・・

 

どのような市場であっても収益獲得を目指すという意味で絶対収益型のファンドといわれ、

欧米の富裕層や機関投資家に重用されています。

 

→ ヘッジファンドと投資信託の違いについて4つの側面から分かりやすく解説する!
→ 日本のヘッジファンドのおすすめ投資先ランキング!投資信託との比較と絶対収益型Hedge Fundを選ぶメリットも解説。

 

実際に筆者も投資している日本のヘッジファンドについては以下で解説していますのでご覧いただければと思います。

 

 

 

 

分類②-2:PEファンド

PEファンドはヘッジファンドよりも更に最先端の投資手法で、

市場平均との相関性の低さとヘッジファンド以上の高い利回りで近年飛躍的に注目を集めています。

 

PEファンドも株式に投資を行うのですが、上場されている株ではなく未公開株に投資を行います。

成熟企業に大きな割合で出資し経営権を取得したうえで経営改革を行い業績を改善し、

企業価値が上昇したところで売却するバイアウト戦略。

 

非常に期待できる新興企業に一部出資し、更に高値となったとき、または上場した時に売却するベンチャー戦略。

が有名な二大戦略となっています。

 

→   ファンドの種類毎のおすすめランキングを紹介してみる、投資信託・ヘッジファンド・PEファンド
→ バイアウトファンドとベンチャーキャピタルの違いをわかりやすく解説ーPEファンドの種類毎比較-
→   ベンチャーキャピタルによる投資・資金調達とは?仕組みをわかりやすく解説してみる!

 

私が投資をしているPEファンドであるトータス・パートナーズの戦略はバイアウト戦略で東大京大出身の総合商社や、

外資系投資銀行出身のエリートによって企業価値を向上させ売却することを戦略としています。

 

 

 

 

現在日本は少子高齢化によって大廃業時代を迎えようとしており、

利益のでている未公開企業を救う救世主としてもPEファンドは今後ますます期待されております。

トータスパートナーズの投資対象

 

 

オルタナティブ投資のメリット

オルタナティブ投資のメリットとしては特徴の欄で記載した通り、

伝統的な資産とは異なる値動きを行う点ですが更に重要な点があります。

それは伝統的資産に対して、パフォーマンスが高いことが挙げられます。以下日銀の調査をご覧ください。

PEファンドへの資金流入額

(引用:日銀「最近のPEファンドの増勢」)

 

市場平均の株式市場に比べてヘッジファンドやPEファンドが大きくアウトパフォームしていることが分かります。

リーマンショックのような市場下落局面では下落耐性が強く、

市場が上昇していく局面では勢いよく上昇していくという結果が出ており、富裕層や機関投資家に選好されているのです。

 

 

実際20年間年率10%の運用実績を挙げているハーバード大学運用ポートフォリオ、

年率12%の運用実績を挙げているYale大学の運用基金では60%〜70%をオルタナティブ投資に割いており、

資産分散ができるだけでなく、高いパフォーマンスを上げるために必要不可欠な要素となってきております。

 

 

ハーバード大学やイェール大学風に投資する手法について以下にてまとめていますので、

参考にしていただければと思います。

 

→ 2000万円をハーバード流に資産運用ポートフォリオを組み安定的に10%の利回りを目指そう!
→ 【3000万円資産運用】最先端の米国エンダウメント流ポートフォリオを構築し年率10%以上を安全に狙おう!
→ 【1億円資産運用】ハーバード大学基金に類似したポートフォリオを組み安全に年率10%を狙おう!

 

オルタナティブ投資のデメリット

いいことづくめのようなオルタナティブ投資ですが、そのデメリットについて解説していきたいと思います。

デメリット1.資金拘束時間の長さ

株式の売買では、株式市場が開場しているときであれば、いつでも売買を行うことが出来ます。

しかし総じてオルタナティブ投資は資金投下から売却して収益化までに時間を要す傾向があります。

不動産投資についてはゆわずもがな、購入と売却に時間がかかるのはご理解いただけると思います。

 

ヘッジファンドも長いもので解約は1年に1度、

短いもので私が投資しているヘッジファンドのように四半期に1度となります。

1人あたりの投資金額が大きい傾向にあるので頻繁に投資受付と解約が行われると、

投資戦略に影響が出てしまうことが要因です。

 

例えば、現在20億円保有してい18億円で買おうと思っていた投資対象が、

大口投資家が突如解約して17億円の資金しかなくなったら思っていた投資が出来なくなってしまいますからね。

PEファンドについては一旦資金を預け入れ、その後投資先を探し投資したあと、

経営に入り込んで経営改革を行い企業価値があがったとしてもそこで終わりではありません。

 

保有している株式は上場株ではないため、新たに購入する先を見つけなければいけないのです。

オルタナティブ投資はリターンが大きい代わりに資金拘束時間が長くなりがちということがあり、機関投資家等の長期の運用を行う投資家に好まれる傾向にあるのです。

 

デメリット2.個人投資家への門戸の狭さ

良い投資商品であると分かっていても、普段私たちがPEファンドやヘッジファンドに投資できる環境があります。

これらのファンドは私募ファンドとして投資信託などの公募ファンドとは異なり、

公に宣伝することもできませんし投資できる投資家の数にも制限が掛けられているのです。

 

その代わりに投資信託にはない運用の自由が保障されているわけです。

ヘッジファンドやPEファンドは富裕層の中での口コミや、

富裕層のみが利用できるプライベートバンクの紹介によって投資することができ、

著名なものになると金額は少なくとも1億円通常は5億円からと非常に閾値が高くなっています。

 

しかし私の投資しているヘッジファンドやPEファンドでは私の大学の先輩が立ち上げたもので、

毎年躍進を続けている新進気鋭のファンドで、

現在はまだ1000万円以上からの投資を受け付けております。(場合によってはそれ以下も応相談)

 

 

 

総括

オルタナティブ投資は伝統的な資産とは異なる資産に投資を行い、

市場平均とは異なる値動きを追求する投資手法である。

 

またオルタナティブ投資は総じて良い成績を残す投資先となっているが、

投資期間が長くなるため資金の流動性は低くなるので長期投資先に向いている。

 

富裕層や機関投資家を中心に活用されているが日本人によって立ち上げられた優秀な成績を残しているヘッジファンドであれば、

最低投資金額も1000万円となり投資することは可能な水準となっています。

 

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