1000万円を保有していて資産運用の必要性には築いているけど、
出来うる限り元本は保証されている形で運用をしたいという方は多いのではないでしょうか。
☞ 世は令和時代!資産運用の必要性を4つの観点からわかりやすく徹底解説!
今回は1000万円を元本保証又はそれに類似する形で運用する手法についてお伝えしていきたいと思います。
通常の元本保証投資は全くもって論外
元本保証投資並びに類似した商品を紹介するといいながら、いきなり突拍子もないなと思われると思うのですが。
通常の元本保証投資はデメリットしかなく全くおすすめできません。
☞ 元本保証投資の代表的な金融商品4選を紹介しメリット・デメリットについて説明する
代表的な定期預金だと0.1%~0.3%ですし、多くの方が残念ながら選択してしまう積立型の保険では、
毎年積み立てると30年後に元本が1.2倍になって返ってくるという形態のものがありますが、
以前、以下で算出した通り平均利回りは約1.2%となってしまいます。
☞元本保証型投資で高利回りと思われている保険の罠~資産運用の観点から危険を説明~
いくら複利効果が絶大であるとしても高々1.2%の運用では、
30年後にインフレによる通貨価値の下落を下回る結果となる可能性も十分にあります。
そもそも30年後の世界はどうなっているかも分からないのに、
長期間に渡って資金が拘束されるのは勘弁して欲しいですよね。
上記の点を踏まえた上で本題の元本保証又は類似した商品についてお伝えしていきたいと思います。
米国債(国債・社債):年率3%
まず最初は米国の債券(国債・社債)です。
.当然米国の債券なので米ドル建なので厳密には日本円建では元本保証にはなりませんが、
『満期まで保有した場合』は米ドル建で元本が保証されます。
米ドル建の元本保証保証ですが日本の国債や定期金利とは異なり利回りは先進国債券最大の水準となっています。
以下は債券投信 月桂樹の資料ですが、米国は先進国の中でニュージーランドやオーストラリアをしのぎ、
最高の社債の利回り水準となっています。
日本人の中では高金利通貨といえば先進国では豪ドルという印象が強いと思いますが、
米国は以下のように米中央銀行FRBの漸進的な利上げによって先進国で最高の金利水準を達成しているのです。
<引用:時事通信>
米国債は個人でも気軽に取引することが出来るようになっており、
楽天証券でも以下のように用意に米国債や米社債を購入することが出来ます。
年率3%といえば小さいですが、元本保証投資の中では群をぬいており、
1000万円を投資すると不十分ではありますが10年で1300万円超、20年で1800万円超に増やすことが出来ます。
積立型の保険に比べると大分割の良い投資先ということが出来そうですね。
ベンジャミングレアム流割安株投資:年率10%~15%
ここからは疑似元本保証投資であり、必ずしも元本が保証されているわけではありませんが、
理論的に考えて元本保証であるといっても差し支えない投資手法です。
元本保証に似た投資で年率10%~15%を狙えるのですから非常に魅力的な選択肢です。
株式投資なんて元本保証とは一番ほど遠そうな投資先ですが、
これから紹介する手法をご理解頂ければ何故疑似原本保証なのかということをご理解頂けるかと思います。
理論株価とは?-株式の妥当な価格とは-
皆さん株価はなんとなく、雰囲気でその価格が決定されていると思われている方もいらっしゃると思いますが、
株に限らずモノに価格が付く際には、妥当な価格というものが存在します。
確かに、この妥当な価格から上下する部分については気分による部分といえますが、
ある程度妥当な価格というのは算出することが出来るのです。
企業の価値から換算される理論的株価は二階建てで構築されており、
一階は今保有している純資産です。
非常に分かり易く端的にいえば2000万円の資産を持っていて、
住宅ローンが1000万円ある方は、純資産が1000万円ということになります。
二階は今後稼ぎ出す利益です。
難しくいうと更に現在の価値に引き戻すという計算が発生しますが簡単の為に省略します。
つまり今いくら借金差し引いて持っていて、今後いくら稼ぐのかということです。
なんだかあざとい婚活女子の旦那候補の経済価値の算出みたいですね。
疑似元本保証の株式投資とは?
では疑似元本保証といえる銘柄はどのような株価の企業なのでしょうか。
まず第一段階として二階建ての今後稼ぎ出す利益は保守的に0と見積もります。
更に一階部分についても保守的に見積もります。
個人のように現金2000万円持っていてローンが1000万円という単純な構造であればよいのですが、
企業は様々な資産を保有しています。
中には形のない『のれん』などの無形固定資産や、
実際に有価証券報告書に書かれている価値があるか分からない資産を多数保有しています。
このように価値が不透明なものについては全て0として保守的に考えます。
つまり現金や有価証券、売掛金等の営業債権のみの当座資産にみを資産としてカウントして、
ここから負債を差し引いたものを正味当座資産とします。
この正味当座資産のみで株価×発行済株式数である時価総額を上回っている企業のみを投資の対象とします。
先程の家のたとえでいうと、二階建てで5000万円で売られている物件が、
一階のリビングだけで7000万円分の価値があるような銘柄に投資することを意味します。
また何故疑似的な元本保証となるかは、勘の良い方であればわかると思うのですが、
借金返済後に残った手持ちの現金の価値だけで株価の価値を上回っているので、
理論的に株価が減少する余地が存在しえないことが分かると思います。
つまりわかりやすく、無借金で3000万円を保有している企業が2000万円で売られているので、
値下がりしようにもしようが無いですよね、ということで疑似的な元本保証であると考えられるのです。
☞ ベンジャミン・グレアム流の本格的バリュー株投資~ネットネット株とは?~
上記の条件を満たすような銘柄は小型のバリュー株に多く存在していることもあり、
歴史的に小型バリュー株は非常に高い年率15%程度の成績を叩きだしているのです。
1000万円を保有しているからできる魅力的なバリュー株投資手法
自分で先ほどの条件を満たす銘柄を探せるのであれば良いのですが、
一つ一つ財務諸表をみて探すのは時間がかかりますし、東証二部や地方証券取引所の無名銘柄に存在しているので、
非常に根気が必要な作業を擁することになるのです。
また仮に発見できたとしても、下落可能性は非常に低いのですが、
そもそも注目されにくい小型銘柄であるため脚光を集めにくく、
なかなか上昇しにくいという欠点があります。
その為、ファンドという形で本格的なバリュー株投資を実践して株式を大量保有し、
経営に提言して自社株買いや増配を要求して能動的に株価を引き上げる
アクティビスト型ファンドへの投資が簡単で尚且つ効率的な投資手法となります。
☞ 『物言う株主』としてのアクティビスト型ヘッジファンドとバリュー株投資の相性
現在日本には低PERやPBRといった指標だけで投資を行っているバリュー株投資信託は存在しますが、
しっかりと財務諸表にまで踏み込んだバリュー株投資を行っている投資信託は存在しません。
しかし、ヘッジファンドという形態でしたら本格的なバリュー株投資を行い、
尚且つアクティビストとして能動的に挙げているBMキャピタルのようなファンドが存在します。
BMキャピタルはヘッジファンドであり出資できる人数が限られている為、
1000万円からしか投資かの出資を受け付けておりません。
1000万円を保有しているからこそ投資ができる魅力的な投資であるということが出来るでしょう。
☞ 安定運用!!評判のBMキャピタル(CAPITAL)の運用成績・利回り・投資手法を紐解く!日本のアクティビスト型バリュー株ヘッジファンドを紐解く。
1000万円の元本保証で運用する方法のまとめ
1000万円を運用する際に普通の元本保証投資を行うことは、
低利回り・資金拘束という面から避けたほうがよい選択肢ですが、
米国の債券であれば米ドル建ではありますが3%の元本保証投資が見込めますし、
ベンジャミングレアム流のバリュー株投資を行えば年率10%~15%で、
疑似的な元本保証投資を行うことが出来ます。
元本保証い限らず、1000万円保有する方に向けて、対象となりうる投資先を以下で比較検証しておりますので、
参考にしてみて下さい!
☞ 【斬新】2021年から1000万円を資産運用する際に検討できる金融商品10選!~おすすめ度毎に投資先を比較~