PEファンドが高いリターンをしかも安定して叩き出すことは何度もお伝えしてきました。
ただ、巷でPEファンドに投資しようとしても、そもそも投資可能なファンドが見当たらないと頭を抱えることになります。
しかし、2018年より個人投資家でも投資をすることができるPEファンドが日本にも誕生しました。
今回は日本発の個人でも投資が可能なPEファンドであるトータス・パートナーズについてお伝えしていきたいと思います。
トータスパートナーズは今最も期待できるPEファンドとして注目しており実際筆者も投資をしております。
今回の記事ではそもそもPEファンドとは何なのか?ということに触れた上で、トータスパートナーズについて詳しくお伝えしていきたいと思います。
そもそもPEファンドとは何なのか?
まず、そもそもPEファンドとは何なのか?
という疑問を持たれている方のためにPEファンドについて説明していきたいと思います。
投資信託やヘッジファンドとの違いとは?
大きな分類としては投資信託が公募ファンドなのに対して、
ヘッジファンドやPEファンドがプライベートファンドであるという違いがあります。
投資信託は大々的に宣伝を行って不特定多数の投資家から資金を集めます。
一方、プライベートファンドは富裕層を中心とした人的ネットワークで投資資金を集めていきます。
PEファンドは広い意味では、ヘッジファンドの一形態であるということができます。
ヘッジファンドはどのような市況であっても収益を追求する絶対収益追求型のファンドの総称です。
PEファンドも同様に市況環境によらず収益を得ることを命題として活動しています。
両者の違いは投資対象です。
ヘッジファンドは主に上場している株式に投資していますが、
PEファンドは上場していない未公開株に投資しています。
【PEファンドとは?】
☞ PEファンドとは?仕組み・運用成績・種類・メリットやデメリット等から個人でも投資できるおすすめの投資先を紹介。
☞ PEファンド(プライベート・エクイティ・ファンド)のビジネスモデルをわかりやすく解説する!
PEファンドの特徴①:未公開株への投資
PEファンドは名前のPrivate Equityつまり未公開株という名前の通り、
『上場されていない』株式を投資対象にしています。
つまり皆さんが普段証券会社を通じて取引している上場株ではない企業の売買を行っているのです。
そもそも日本の株式会社は250万社に対して上場株は4000社ほどしかありません。
つまり99.8%は未公開株なのです。
未公開株には魅力的な銘柄が上場株式と比較にならない程大量に存在しているのです。
PEファンドの特徴②:投資対象は成熟企業が殆ど
ああベンチャーキャピタルのことね!
と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かにベンチャーキャピタルもPEファンドの一種です。
しかし、PEファンドの殆どはバイアウト型と言われる形態です。
バイアウトファンドは成熟企業を買収して経営権を取得して経営者を送り込み、
企業価値を向上させてから取得値より高い価格で売却する手法を取っています。
以下は日銀が纏めたPEファンドの形態別の運用割合なのですがバイアウト型が7割型を占めています。
一発大儲けを狙って、リスクを取るベンチャーキャピタル型が主流ではないのです。
成熟企業に投資を行い安定的に利益獲得を狙っていく形態こそPEファンドの本流といえるでしょう。
👉 バイアウトファンドとベンチャーキャピタルの違いをわかりやすく解説ーPEファンドの種類毎比較-
👉 ファンドの種類毎のおすすめランキングを紹介してみる、投資信託・ヘッジファンド・PEファンド
PEファンドのメリットとデメリット
PEファンドの概要について簡単に振り返ってきましたが、
ではどのようなメリットがあり、デメリットがあるのかという点も触れていきます。
PEファンドのメリット①:高く安定した成績
PEファンドの最大の特徴は高い成績です。
以下日銀の資料をご覧ください。
株式市場の市場平均よりも高い成績を挙げているヘッジファンドよりも一貫して高い成績を挙げ続けています。
日銀からレポートが出ている時点でPEファンドが注目されている投資先であることが分かります。
以下レポートの冒頭部分を引用させていただきます。
世界のプライベート・エクイティ・ファンド(PE ファンド)──非上場企業の株式を主な投資対象とす
るファンド──の増勢については、投資家からの資金流入が金融危機以前の水準を上回るなど、金融市
場参加者の間で注目されている。資金流入増加の背景としては、世界的に低金利環境が長期化したこと
から、内外機関投資家が利回り追求姿勢を前傾化し、比較的リターンの高い PE ファンドへの投資を選
好したことが挙げられる。
PEファンドのメリット②:市場平均と連動しない投資成績
PEファンドはヘッジファンドと並んでオルタナティブ投資の代表格です。
オルタナティブ投資は通常の株式投資や債券投資といった伝統的な資産と異なる動きをします。
☞ オルタナティブ投資の種類とメリット・デメリットをわかりやすく紐解く
つまり分散投資を行いポートフォリオを組成するのにあたって非常に重宝する投資先なのです。
リーマンショックのような株式市場が暴落するような時に、影響を受けにくいという特性を備えています。
そのため、世界的な機関投資家も積極的にオルタナティブ投資を取り入れています。
以下はハーバード大とイエール大学の投資ポートフォリオです。
両者は年率10%以上のリターンを20年間にわたり出し続けている世界が注目する機関投資家です。
オルタナティブ投資で70%程度更にPEファンドは最大ポーションとして積極的に取り入れています。
PEファンドのデメリット①:通常は投資の閾値が高い
ではPEファンドのデメリットについて言及していきたいと思います。
PEファンドは日本人にあまり馴染みがないことからも分かる通り個人で投資が出来る環境がほとんど整っていません。
(そこでトータスパートナーズが登場してきているわけですが、後述します)
米国には著名PEファンドであるKKRやブラックストーンなどがあります。
しかし、最低出資額が5億円以上と非常に高くなっています。
投資が出来るのは超富裕層か年金基金や大学基金などの機関投資家に限定されています。
なかなか個人が投資できる環境が整っていないのが現状となっているのです。
☞ 世界有数のPEファンド・ブラックストーン(Black Stone)を紐解く!
☞ 投資ファンド・KKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)をわかりやすく紐解く巨大PEファンドの実態とは?
☞ 著名PEファンド・カーライルグループ(The Carlyle Group)の実態に迫る!
PEファンドのデメリット②:待機資金つまりドライパウダーの存在
上場企業に投資しているわけではないので、なかなか有望な投資先を見つけるのは難しいです。
資金を集めても実際に投資できていない『ドライパウダー』という未使用投資額が一定額存在します。
以下は日銀のレポートにおけるドライパウダーの説明です。
世界のプライベート・エクイティ・ファンド(PE ファンド)──非上場企業の株式を主な投資対象とす
るファンド──の増勢については、投資家からの資金流入が金融危機以前の水準を上回るなど、金融市
場参加者の間で注目されている。資金流入増加の背景としては、世界的に低金利環境が長期化したこと
から、内外機関投資家が利回り追求姿勢を前傾化し、比較的リターンの高い PE ファンドへの投資を選
好したことが挙げられる。
今まで解説したメリットを存分に活かしながら、デメリットを克服したトータスパートナーズの紹介をしていきたいと思います。
トータス・パートナーズとは?特徴と魅力
トータス・パートナーズはヘッジファンド運用で実績のある日本人ファンドマネージャーによって設立されたPEファンドです。
👉 TORTOISE PARTNERS公式ホームページはこちら
ファンドマネージャーは日本株運用で定評のある腕利き
ヘッジファンドやPEファンド等のプライベートファンドにおいて一番重要なのはファンドマネージャーです。
ファンドマネージャーの手腕1つで結果が当然大きく異なってきます。
トータスパートナーズのファンドマネージャーは日本株運用で10年近い実績を持つ方です。
彼は東京大学在学時に起業して得た資金を投資し始めたのが投資家としてのキャリアの始まりです。
当時、個人資産であったとはいえリーマンショック時でも日本株で利益を得ていたことは学内でも有名な話でした。
同学の筆者も彼と直接面識はありませんでしたが、噂ベースで彼の話を聞いていました。
東大卒業後は英国のバークレイズ銀行で腕を磨いたあと、ファンドマネージャーとし独立しました。
独立後は日本株ファンドを立ち上げ年率10%程度のリターンを一度も下落する年がなく継続して運用しています。
投資において一番重要なのは大きな下落を回避することです。
華々しい実績を喧伝するファンドは正直たまたまという可能性が高く翌年大きな下落を経験するファンドも数多く存在します。
市況が悪い時でもしっかり下落を回避して運用してきたいことは大きく評価できるポイントです。
そんな彼が日本株運用の軸を添えながら更に高く安定したリターンを求めて立ち上げたファンドがトータスパートナーズなのです。
トータスパートナーズの投資対象と社会的意義
トータス・パートナーズの投資対象は先程申し上げた成熟企業に投資を行うバイアウト型のPEファンドです。
つまりベンチャーキャピタル型のハイリスク・ハイリターン型の投資形態ではなく、
ローリスク・ハイリターン型の投資を行っているということが出来ます。
また元々が割安株投資で日本株の運用を行ってきたファンドマネージャーが立ち上げたファンドということもあり、
購入価格は割安と判断できるものに限定しており、買った瞬間に評価益が出るような企業に投資を行っています。
またバイアウト型のPEファンドは現在の日本においては社会的な意義も兼ね備えています。
事業基盤が確立されている優良企業であるにも関わらず後継者不足によって已む無く廃業しようとしている企業を救済することが出来るのです。
以下中小企業庁発表のデータですが2025年時点で70歳以上の中小企業庁の経営者は245万人に登ります。
その中で後継者未定が127万人で、更にその中で黒字で運営している経営者は60万人も存在する推計となっています。
中小企業の中には日本の技術力を支えている企業が数多く存在しています。
それらの企業が廃業してしまうことは国家損失といっても過言ではないのです。
トータスパートナーズが買収して事業を紡ぐことは少子高齢化が進む日本において国益につながる投資といえるのです。
優秀な運用体制-東大京大卒の外資銀行・外資コンサル・総合商社卒出身で運用-
バイアウト型のPEファンドは投資を行えば、あとは企業に任せるという形式ではありません。
経営権を取って、PEファンドが主体となった企業価値を向上させる必要があります。
つまり経営のプロが必要だということです。トータス・パートナーズは東大京大卒のエリートのみで構成されています。
購入並びに売却段階で力を発揮する外資系銀行出身、
購入後の価値上昇に力を発揮する外資系コンサル・総合商社出身者を構成員に抱えているのです。
買収☞企業価値向上☞売却の一連の流れが全て『その道のプロ』によって実践される点は非常に魅力的な点です。
トータス・パートナーズの出自とドライパウダーの有効活用
先程、PEファンドは投資対象が見つからない分の資金は待機資金として残ってしまうと申し上げました。
例えば投資家から100億円集めたとして70億円分投資すると、残り30億円分は待機資金となってしまいます。
しかしトータス・パートナーズは元々日本株運用の実績があるファンドマネージャーが新たに立ち上げたPEファンドです。
残った待機資金(ドライパウダー)については年率10%の運用実績のある日本株へのバリュー株投資を行い無駄なく運用することが出来ます。
有望な投資先が見つかればPEファンド型の投資で安定して高い利益を目指しながら、余った資金を従来得意とする日本株運用を行うという2つの戦略を実行しているのです。
Tortoise Partners(トータス・パートナーズ)の最低出資金額
先程海外のPEファンドは最低出資額が5億円以上と申し上げましたが、トータス・パートナーズは、
1000万円以上から出資することが可能となります。
また、場合によっては私が最初に出資した金額が500万円ということもあり1000万円未満でも応相談で受け付けているみたいです。
私が知る限り初めて個人投資家に門戸を開かれたPEファンドということが出来ます。
また同社はPEファンドのみならず、6年の実績のあるヘッジファンドの出資も受け入れているので、
問い合わせた際は営業の方に色々と聞いてみると面白いでしょう。
トータス・パートナーズのまとめ
PEファンドは成熟している未公開株に投資を行い、経営権をとって収益をあげるなどして、
企業価値を高めたうえで、購入時より高い価格で売却して利益をあげる、
近年欧米の超富裕層や機関投資家から注目が集まっている投資形態です。
トータスパートナーズはヘッジファンドで実績のあるファンドが満を持して立ち上げた、
日本発のPEファンドで高い利益と資産分散上の強みというPEファンドの強みを伸ばしつつ、
待機資金を運用、最低投資額を低い値に設定することによりデメリットを克服した非常に期待できるファンドです。
まだまだここまでの情報だけではトータスパートナーズの魅力を話しきれていませんが、
まずは同社の営業担当にコンタクトを取って、さらなる詳細をヒヤリングするところから始めるのが良いでしょう。
私が面談した時は、気さくな営業担当の方でしたが、知らない世界の話も教えてくださり、とても興味深かったですよ。
少子高齢化が進む日本において国益につながる投資を意識している点も納得できる説明でした。